梅毒トレポネーマ(読み)ばいどくトレポネーマ(英語表記)Treponema pallidum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梅毒トレポネーマ」の意味・わかりやすい解説

梅毒トレポネーマ
ばいどくトレポネーマ
Treponema pallidum

トレポネーマ・パリダムのこと。スピロヘータ科,トレポネーマ属に属する梅毒病原体スピロヘータ・パリダともいう。トレポネーマ・パリダムはさらに3つの亜種に細分され,その一つが梅毒の病原となる。グラム陰性であるが染色は困難で,確実な培養法もまだ知られていない。長さ6~20μm,8~15個の規則的な回転のある細長い螺旋構造を示し,先端はとがっていて屈伸性がある。熱や化学物質消毒剤などで容易に死滅する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android