梅毒・黴毒(読み)ばいどく

精選版 日本国語大辞典 「梅毒・黴毒」の意味・読み・例文・類語

ばい‐どく【梅毒・黴毒】

〘名〙 病原菌トレポネマ‐パリズムの感染による慢性全身性疾患。菌は性行為時に小さな傷より侵入する。約三週間後に発病し、陰部にしこり潰瘍ができる(第一期)。三か月ほどたつと全身に菌がひろがり、全身の皮膚に紅斑膿疱が出たり消えたりする(梅毒疹)(第二期)。三年ほどたつと臓器、筋肉、骨に結節ゴム腫を生じ、崩れると瘢痕となる(第三期)。一〇年目ごろには脳脊髄や心臓・血管系も冒され、進行麻痺脊髄癆がみられる(第四期)。ペニシリンなどの抗生物質が有効である。シフィリス瘡毒
※形影夜話(1810)下「已に痘瘡・黴毒、古書になくして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android