ばい‐か ‥クヮ【梅花】
〘名〙
① うめの花。
※懐風藻(751)
侍宴〈大石王〉「淑気浮高閣、梅花灼景春」
※太平記(14C後)二九「梅花を一枝折て」 〔駱賓王‐代女道士王霊妃贈道士李栄詩〕
② 薫物の名。①の香を擬したという。沈香・占唐香・甲香・甘松香・白檀香・丁字香・
麝香・薫陸香などを練り合わせて作る。六種
(むくさ)の薫物の一つ。春に用いる。
梅花香。
梅花方。
※
源氏(1001‐14頃)
梅枝「はい花はなやかに今めかしう、少しはやき心しらひをそへて」
※
浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上「とろり渡世も
種油、ばいく
は・紙こしゑの油」
④ 風窓(かざまど)の作り方の一種。梅花形で、中心の釘をまわすと一弁ずつ開くように造ったもの。〔随・嬉遊笑覧(1830)〕
⑤
楊弓・大弓などで銭を賭
(か)ける時に五銭をいう
隠語。おすが。〔
随筆・
一話一言(1779‐1820頃)〕
もい‐か ‥クヮ【梅花】
〘名〙 (「もい」は「梅」の
唐宋音) 梅花の
模様。また、その模様を織った絹。〔伊京集(
室町)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「梅花」の意味・読み・例文・類語
もい‐か〔‐クワ〕【▽梅花】
《「もい(梅)」は唐音》梅花の模様。また、その模様を織った絹。〈日葡〉
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普及版 字通
「梅花」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報