梵讃(読み)ボンサン

デジタル大辞泉 「梵讃」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐さん【××讃】

菩薩の徳をたたえるうち漢字で音写された梵語によるもの。梵語讃。→漢讃和讃

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「梵讃」の意味・わかりやすい解説

梵讃
ぼんさん

声明なかのうち,歌詞サンスクリット語であるものの総称漢讃和讃に対する。四智梵語(しちのぼんご),心略梵語(しんりゃくのぼんご),東方讃(とうぼうさん)などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の梵讃の言及

【声明】より

…中国においては悉曇(しつたん)やその音韻・字義に関する学問という意味も加わり,日本へも当初は以上のような学問として声明が請来された。一方,仏教声楽を示す語として〈梵唄(ぼんばい)〉〈梵讃(ぼんさん)〉などの語が用いられていたが,中世初頭ごろから声明の語が仏教声楽を意味するようになった。しかし現在中国や韓国,日本の禅宗などでは梵唄と称し,チベット仏教でも梵唄は歌の意味を含む語として用いられている。…

【和讃】より

…仏教歌謡の一種で,仏・菩薩の教えやその功徳,あるいは高僧の行績をほめたたえる讃歌。梵語による梵讃,漢語による漢讃に対して,日本語で詠われるためこの名がある。その嚆矢(こうし)としては,平安中期に現れた《註本覚讃》があげられる。…

※「梵讃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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