棄恩(読み)キオン

デジタル大辞泉 「棄恩」の意味・読み・例文・類語

き‐おん【棄恩】

仏語真理の道に入るため、父母の恩を捨てて世俗への執着を断つこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「棄恩」の意味・読み・例文・類語

き‐おん【棄恩】

〘名〙 仏語。肉親などの恩愛の情を捨てることの意で、世俗の執着を断ち切り、真理の道にはいること。→棄恩入無為(きおんにゅうむい)
正法眼蔵(1231‐53)行持上「たちまちに老母をすてて大法をたづぬ〈略〉この棄恩はかろかるべからず」

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