棒組(読み)ボウグミ

デジタル大辞泉 「棒組」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ぐみ【棒組(み)】

印刷組版で、字詰め行間だけを指定どおりにし、ページ体裁に関係なく続けて組むこと。→本組1
一つの駕籠かごを一緒にかつぐ相手。また、組んで物事をする相手。相棒仲間
「奴等は―だな、と彼は即座にそう思った」〈佐藤春夫田園の憂鬱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「棒組」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ぐみ【棒組】

〘名〙
① 駕籠かきの相手。相棒。転じて、駕籠かき。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「棒組(ボウクミ)にて、一生飛子買ふて暮す」
② 仲間。一味
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)四「甚七源七、紙子頭巾を被り棒組(ホウグミ)の口を揃へお厄払ひに出ける」
③ 印刷工程の植字で、字詰と行間だけを指定通りにし、出来上がり面には関係なく、連続して組んで行く仮組。後にさし絵などを入れたり、その何段かをまとめたりして、ページの形にする。〔英和図書及図書館語彙(1927)〕

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