森山茂(読み)もりやま・しげる

朝日日本歴史人物事典 「森山茂」の解説

森山茂

没年:大正8.2.26(1919)
生年天保13.9(1842)
明治初期の外交官。奈良県出身。兵庫県判事として明治政府に出仕し,外務省に転じ外務少録。明治2(1869)年に朝鮮出張して以来,朝鮮交渉の専門家として朝鮮に長く滞在し,釜山居留民の保護などに尽力した。8年外務権大丞となり,翌年黒田清隆全権に随行し,前年の江華島事件処理と修好交渉に尽力し,日朝修好条規締結に携わった。11年官を辞し,元老院議官を経て,富山県知事,貴族院勅選議員となる。草創期明治外交を担い,朝鮮専門家として長く日本の対朝外交に携わった。<参考文献>外務省編『日本外交文書』19巻

(森山茂徳)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森山茂」の解説

森山茂 もりやま-しげる

1842-1919 明治時代の外交官。
天保(てんぽう)13年9月生まれ。明治2年外務少録となり,佐田白茅(はくぼう)とともに釜山を視察。以来国交交渉のため,しばしば朝鮮に出張。8年外務権大丞(ごんのだいじょう)となり,黒田清隆に随行して日朝修好条規の締結にたずさわった。23年富山県知事,27年貴族院議員。大正8年2月26日死去。78歳。大和(奈良県)出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android