朝日日本歴史人物事典 「森川源三郎」の解説
森川源三郎
生年:弘化2.2.15(1845.3.22)
明治大正期の篤農家。出羽国河辺郡新屋村(秋田市)に秋田藩取立士族森川又五郎の長男として生まれ,維新後農業に従事する。明治11(1878)年秋田県勧業掛となり農事改良に尽力,14年には全国農談会に県代表として参加した。このころから石川理紀之助と親交を深め,ともに農事改良,農民指導に励む。27年大日本農会幹事長前田正名の依頼を受け石川らと農事奨励のため九州を巡回,帰国後農会組織に奔走し,のち河辺郡農会長,秋田県農会長を務めた。35年再び前田の要請により九州に赴き開拓農民の指導に当たる。晩年は河辺郡上北手村(秋田市)に山荘をかまえ,植林に打ち込んだ。<参考文献>秋田県編『秋田の先覚』2巻
(田口勝一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報