森田 必勝(読み)モリタ ヒッショウ

20世紀日本人名事典 「森田 必勝」の解説

森田 必勝
モリタ ヒッショウ

昭和期の右翼学生活動家 三島由紀夫とともに切腹自殺した右翼学生活動家。



生年
昭和20(1945)年

没年
昭和45(1970)年11月25日

出生地
三重県四日市市

学歴〔年〕
早稲田大学教育学部卒

経歴
両親を早く亡くした5人兄弟の末っ子。高校3年のとき生徒会長を務めたこともあり、当時の浅沼社会党委員長暗殺など右翼テロを憎む一方、河野一郎元建設相にあこがれて政治家を志したという。だが、早大在学中の昭和41年にクラス委員総会で左翼学生の一方的議事進行に怒って次第に右傾化し、早大国防部幹部、全日本国防会議議長を経て、三島由紀夫の楯の会に入会。三島の信頼が最も厚く、学生長を務めた。45年11月の三島事件当日は、三島はじめ楯の会の会員ら4人で陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で東部方面総監の益田兼利陸将を監禁自衛隊員に決起を呼びかけたが失敗、三島の介錯をして切腹させたあと、自らも古賀浩靖の介錯で切腹し三島の後を追った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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