植物形態学(読み)しょくぶつけいたいがく(英語表記)plant morphology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「植物形態学」の意味・わかりやすい解説

植物形態学
しょくぶつけいたいがく
plant morphology

植物形態構造を対象とする植物学の一分科。これには植物について主として根,茎,葉,花,果実などその器官の形態を外部から観察し比較して研究する外部形態学,各器官を詳細に解剖してその構造を研究する内部形態学あるいは植物解剖学,特殊な種類細胞性質を研究する組織学が含まれている。また細胞学中植物体について形態的に研究を行うものも,この学問の一分科とすることができる。

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世界大百科事典(旧版)内の植物形態学の言及

【解剖学】より

医学【藤田 尚男】
【植物解剖学】
 とくに植物の内部形態を明らかにする研究分野。日本で植物形態学plant morphologyという場合,この研究分野を指すことも多いが,本来,植物形態学はもっと広義で,比較形態学から発生学まで含めた包括的なものを指すことになる。植物解剖学は,かつては純粋に顕微鏡レベルでの内部形態の観察を行う分野であったが,現在では,形の研究はそれのもつ機能的特性と切り離しては進展しないようになっている。…

※「植物形態学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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