業障(読み)ごっしょう

精選版 日本国語大辞典 「業障」の意味・読み・例文・類語

ごっ‐しょう ‥シャウ【業障】

〘名〙 仏語三障一つ悪業(あくごう)によって生じた障害五逆十悪などの悪業による罪。ごうしょう。
性霊集‐一(835頃)喜雨歌「業障重、功徳軽」
※浄業和讚(995‐1335)中「わが身は業障(ゴッシャウ)おもくして戒光きえてやみふかし」 〔倶舎論‐一七〕

ごう‐しょう ゴフシャウ【業障】

源氏(1001‐14頃)夕霧悪霊はしふねきやうなれどごふしゃうにまとはれたる、はかなものなり」

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デジタル大辞泉 「業障」の意味・読み・例文・類語

ごっ‐しょう〔‐シヤウ〕【業障】

仏語。三障または四障の一。悪業あくごうによって生じた障害。ごうしょう。

ごう‐しょう〔ゴフシヤウ〕【業障】

ごっしょう(業障)

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普及版 字通 「業障」の読み・字形・画数・意味

【業障】ごうしよう

修法の障り。

字通「業」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の業障の言及

【五障】より

…また修道上の五つの障害を指す場合もある。その五障とは煩悩(ぼんのう)のさわり(煩悩障),悪業のさわり(業障(ごつしよう)),前業によって悪環境に生まれたさわり(生障(しようしよう)),前生の縁によって善き師にあえず,仏法を聞きえないさわり(法障(ほつしよう)),正法を聞いても諸因縁によって般若波羅蜜(はんにやはらみつ)の修行ができないさわり(所知障(しよちしよう))をいう。また,信,勤,念,定,慧の五善根にとってさわりとなる欺,怠,瞋,恨,怨の五つをいうこともある。…

※「業障」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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