業風(読み)ごうふう

精選版 日本国語大辞典 「業風」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ふう ゴフ‥【業風】

〘名〙
① (悪業によって三界生死を繰り返すというところから) 悪業のはげしい力を風にたとえた語。劫風。
※康頼宝物集(1179頃)上「業風に吹れて、初て生まるる時は、生きたる牛の皮をはきて」 〔大宝積経‐五七〕
地獄に吹くという大暴風。地獄に堕ちている衆生の悪業に感じて吹くという。
往生要集(984‐985)大文一「一切風中、業風第一。如是業風、将悪業人、去到彼処

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デジタル大辞泉 「業風」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ふう〔ゴフ‐〕【業風】

地獄で吹くという大暴風。地獄にちた衆生しゅじょうの悪業に感じて吹くとされる。

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