楳図かずお(読み)ウメズカズオ

デジタル大辞泉 「楳図かずお」の意味・読み・例文・類語

うめず‐かずお〔うめヅかずを〕【楳図かずお】

[1936~ ]漫画家和歌山の生まれ。本名、一雄。日本における恐怖漫画確立。精巧なタッチと独特な世界観人間深層に潜む闇を描き出して絶大な人気を得る一方で、「まことちゃん」などのギャグ漫画も手がける。代表作漂流教室」「わたし真悟」「おろち」など。

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百科事典マイペディア 「楳図かずお」の意味・わかりやすい解説

楳図かずお【うめずかずお】

漫画家。本名楳図一雄。奈良県五条市生れ。学生時代から漫画を手がけ,1954年単行本《別世界》でデビュー。五条高卒業後漫画家となり,貸本漫画をへて雑誌少女漫画などを手がける。1962年上京。短編《ねこ目の少女》,長編《おろち》《イアラ》などにより恐怖漫画の第一人者となる。1973年ギャグ漫画《まことちゃん》,翌年にはSF大作《漂流教室》がヒット。1980年代以降も,意識を持つコンピューターを扱った《わたしは真悟》,世界破滅後の子どもたちの闘いを描く《14歳》など重厚なテーマの長編を発表し,高い評価を得ている。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楳図かずお」の解説

楳図かずお うめず-かずお

1936- 昭和後期-平成時代の漫画家。
昭和11年9月25日生まれ。奈良県立五条高3年生のとき「森の兄弟」「別世界」を出版。のち「少女フレンド連載の「ねこ目の少女」「ママがこわい」などの恐怖漫画で人気を博す。昭和50年「漂流教室」で小学館漫画賞。和歌山県出身。本名は一雄。作品はほかに「まことちゃん」「おろち」「神の左手悪魔の右手」など。

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