極楽の東門(読み)ごくらくのとうもん

精選版 日本国語大辞典 「極楽の東門」の意味・読み・例文・類語

ごくらく【極楽】 =の 東門(とうもん)[=浄土(じょうど)の東門(とうもん)

極楽浄土にあるという東の門。四天王寺の西門からまっすぐ西にたどれば、行き着くと信じられた。
梁塵秘抄(1179頃)二「ごくらく浄土の東門難波の海にぞ対(むか)へたる」

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デジタル大辞泉 「極楽の東門」の意味・読み・例文・類語

ごくらく‐の‐とうもん【極楽の東門】

極楽東側にあり、人間世界に向かって開いているという門。

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世界大百科事典(旧版)内の極楽の東門の言及

【四天王寺】より

… 寺内では太子をまつる聖霊院,塔,金堂,講堂,宝蔵,亀の井の巡拝,絵殿での太子絵伝の絵解き,舎利供養,六時堂念仏,西門外念仏所の念仏がコースで,法会と舞楽と念仏がはなやかに営まれた。とくに西門は極楽の東門にあたるとされ,西門外念仏所は12世紀に入って念仏の中心となった。出雲聖人の主導した百万遍念仏は,貴賤をとわず,道俗男女が一定期間参詣して念仏し,鳥羽法皇や藤原忠実・頼長らも参加した。…

※「極楽の東門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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