楽古岳(読み)らつこだけ

日本歴史地名大系 「楽古岳」の解説

楽古岳
らつこだけ

日高山脈南部、浦河町と十勝支庁広尾ひろお町の境界に位置する。標高一四七二・二メートル。ピラミッド形の端麗な山容で知られる。山名は東面が楽古川水系の水源部にあることに由来し、一方、西面は日高幌別ひだかほろべつ川支流メナシュンベツ川の水源部となっている。優美な山容は海岸部からも容易に識別でき、松浦武四郎も一八五六年(安政三年)に蝦夷地を踏査した際、ホロヘツ(日高幌別川)の渡場付近で当山を眺望、「両岸能開け、柳・赤楊多し。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楽古岳」の意味・わかりやすい解説

楽古岳
らっこだけ

北海道南部,日高山脈の南部にある山。標高 1472m。浦河町と広尾町の境にある。壮年期のけわしい山容を現し,山頂付近の傾斜は約 30°に達する。おもに混成岩 (ミグマタイト) から成り,森林限界は 1200m。頂上から襟裳岬十勝平野が展望できる。日高山脈襟裳国定公園に属する。

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