楽屋銀杏(読み)がくやいちょう

精選版 日本国語大辞典 「楽屋銀杏」の意味・読み・例文・類語

がくや‐いちょう ‥イチャウ【楽屋銀杏】

〘名〙
江戸時代歌舞伎俳優の髪の結い方。鬘(かつら)をかぶるのに便利なように鬢(びん)を低く取る。
② 歌舞伎の立役がかぶる鬘の一種口上後見などに出る俳優が主として用いる。
婦人の髪の結い方の一種。銀杏がえしのきわめて低い形をなしたもの。楽屋結び。
洒落本・舌講油通汚(1781)「水髪の棹ほんだかく屋いてうの、紙帳のどんてうのといろいろに書付て」

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デジタル大辞泉 「楽屋銀杏」の意味・読み・例文・類語

がくや‐いちょう〔‐イチヤウ〕【楽屋銀杏】

江戸時代、歌舞伎役者の髪形かつらをかぶるのに便利なように、全体をあまり盛り上げずに結ったもの。
歌舞伎の立役がかぶるかつらの一。主に、口上後見こうけんなどに出る者が用いる。
女性の髪形の一。銀杏返しを普通よりもずっと低く結ったもの。

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