楽所預(読み)がくしょのあずかり

世界大百科事典(旧版)内の楽所預の言及

【楽所】より

…唐楽,三韓(高麗,百済,新羅)楽を調習する所。〈がくそ〉ともいう。その名称は《正倉院文書》の764年(天平宝字8)の文書などに見えるが,法会のときの楽人の詰所を指す語らしい。しかし904年(延喜4)を初見とする醍醐朝のものは,雅楽寮楽人と区別して楽所楽人が見えるので,すでに常設のものであったことが知られる。ただこれも醍醐天皇が没するとともに廃されたらしく,村上天皇の948年(天暦2)に再置され,場所も内裏の桂芳坊があてられ,以後,明治維新に及んだ。…

※「楽所預」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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