構造主義的マルクス主義(読み)こうぞうしゅぎてきマルクスしゅぎ(英語表記)structural Marxism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構造主義的マルクス主義」の意味・わかりやすい解説

構造主義的マルクス主義
こうぞうしゅぎてきマルクスしゅぎ
structural Marxism

フランスの哲学者 L.アルチュセールは,初期マルクスの疎外論的な問題構成に依拠する人間主義的マルクス主義に対抗して,科学的マルクス主義の特権性を復権させることを構想した。マルクスの社会認識が科学的客観性を獲得するのは,彼が剰余価値を発見した認識論的分析を行うようになってからであって,それ以前の初期の著作はマルクス主義とは無関係であるとされる。この発見以降,歴史を主体も目的もない過程とし,社会を構造因果性連鎖として,科学的・客観的に解明することが可能になった。「人間」というイデオロギーから「構造」の科学的分析への視点導入が構造主義的マルクス主義を構成している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android