構造設計家(読み)こうぞうせっけいか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構造設計家」の意味・わかりやすい解説

構造設計家
こうぞうせっけいか

構造的な問題を主眼として建築設計をする設計者の一群。彼らの多くは,構造工学を専門としているが,デザイン的な分野に関しても積極的な取り組みをする。その結果,独自な建築物や橋梁などを多く残している。 20世紀前半においては,鉄筋コンクリート構造の発達に寄与した,P.L.ネルビや E.トロハらの活躍が知られている。今日のように,建築技術がますます高度化し,複雑になっていく中では,テクノロジーへの深い造詣を持った設計者の協力は不可欠なものとなっている。ハイテク・スタイルの建築家として知られる R.ピアノらと協働し,数々の計画を実現させている P.ライスなどはその代表である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android