様がましい(読み)ようがましい

精選版 日本国語大辞典 「様がましい」の意味・読み・例文・類語

よう‐がまし・い ヤウ‥【様がましい】

〘形口〙 やうがまし 〘形シク〙 (「がましい」は接尾語)
様子ありげである。わけがありそうだ。もったいぶった様子である。
源平盛衰記(14C前)四一「君は落ち留まり御座(おはします)上は、御下向なからんも、中々様(ヤウ)がましかるべし」
問題がありそうである。注文条件などがむずかしい。面倒である。
史記抄(1477)一〇「正義三譲は、ちっと様がましうてようも意得られぬぞ」
※俳諧・犬子集(1633)一「参らせん用がましきは鈴菜草〈重頼〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「様がましい」の意味・読み・例文・類語

よう‐がまし・い〔ヤウ‐〕【様がましい】

[形][文]やうがま・し[シク]中世近世語
もったいぶっている。いわくありげである。
「御下向なからんもなかなか―・しかるべし」〈盛衰記・四一〉
条件や注文がやかましい。うるさい。
「さてさてこなたは咄しに―・い人でござる」〈虎寛狂・千鳥

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android