様様(読み)サマザマ

デジタル大辞泉 「様様」の意味・読み・例文・類語

さま‐ざま【様様】

[名・形動]物事それぞれ違っていること。また、そのさま。いろいろ。種々。「各人様様の感想を述べる」「様様思い出
色々いろいろ[用法]
[類語]広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐各種種種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどり諸諸もろもろ百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて一般全般に総じて概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ

さま‐さま【様様】

[接尾]接尾語さま(様)」を重ねた語》人や物事を表す語に付いて、自分にとってその人やその物事がありがたいものであるという意を表す。「梅雨時の晴れ間はお天道てんとう様様だ」

よう‐よう〔ヤウヤウ〕【様様】

[名・形動ナリ]《「様様さまざま」を音読みにした語》いろいろであること。また、そのさま。
「―にわびければ弁慶苦々しき顔ばせにて」〈浄・凱陣八島〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「様様」の意味・読み・例文・類語

さま‐ざま【様様】

[1] 〘名〙 (形動)
種類や形、様子などがいろいろであること。また、そのさま。それぞれ。あれこれ。とりどり。
古今(905‐914)仮名序「ことばおほく、さまざまになりにける」
※中華若木詩抄(1520頃)中「断腸の猿のことは、三体絶句の講に、さまさまの儀あり」
② あちらこちらに動くこと。また、そのさま。
[2] 〘副〙 種類や形、様子などがいろいろであるさまを表わす語。
源氏(1001‐14頃)帚木「あさからぬよのおもひいではさまざまめづらかなるべきためしかな」
浄瑠璃・平家女護島(1719)一「さまざま仰らるるに承引なきも尤ながら」

さま‐さま【様様】

[1] 〘接尾〙 (接尾語「様(さま)」を重ねた語) 自分に益をもたらす人や物を表わす名詞に付いて、懇願感謝賛嘆などの気持を表わす。また、それを少しからかった調子でいうときにも用いる。
※胸より胸に(1950‐51)〈高見順〉二「ストリップさまさまですわ。ハダカで、やっともっているんです」
[2] 〘感動〙 懇願、感謝、賛嘆などの気持を表わすことば。また、からかった調子にも用いる。
※歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)序幕「イヨお妾をもって、様様(サマサマ)

ようよう‐ヤウヤウ‥【様様】

〘形シク〙 子細らしい。いかにも様子ありげである。もったいぶっている。
無名抄(1211頃)「心には面白く進ましくおぼゆとも、必ず所嫌ひしてやうやうしと人にいはれむと思はるべきぞ」
ようようし‐さ
〘名〙

よう‐よう ヤウヤウ【様様】

〘名〙 (形動) 様子がいろいろであること。また、そのさま。さまざま。あれこれ。種種。
※源氏(1001‐14頃)葵「えせ受領のむすめなどさへ〈略〉をかしきやうやうの見ものなりける」
※浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)二「やうやうにわびければべんけいにがにがしきかほばせにて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「様様」の読み・字形・画数・意味

【様様】ようよう

いろいろ。

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