槙文彦(読み)マキフミヒコ

デジタル大辞泉 「槙文彦」の意味・読み・例文・類語

まき‐ふみひこ【槙文彦】

[1928~ ]建築家東京の生まれ。丹下健三師事。名古屋大学豊田講堂の設計注目を集め日本建築学会賞を受賞黒川紀章らとメタボリズム運動を展開するなど、日本の建築界をリードした。京都国立近代美術館幕張メッセなどを設計。平成5年(1993)プリツカー賞受賞。平成22年(2010)文化勲章受章。

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百科事典マイペディア 「槙文彦」の意味・わかりやすい解説

槙文彦【まきふみひこ】

建築家。東京生れ。東大建築学科で丹下健三に学ぶ。1952年卒業後ハーバード大などで学び,SOM勤務をへて,ワシントン大,ハーバード大で教鞭をとる。1979年東大教授。メタボリズム・グループにも参加した。1965年東京に槙総合計画事務所を設立モダニズムを独自に昇華した理知的なデザインで知られる。いくつもの棟によって形成された〈ヒルサイドテラス〉(東京,1967年―1992年)は,都市空間創造の成功例として評価が高い。〈SPIRAL〉(東京,1985年),〈TEPIA〉(東京,1989年)のほか,藤沢市秋葉台文化体育館(1984年)や幕張メッセ(1989年)など大空間の設計も手がけている。
→関連項目京都国立近代美術館

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