標の内(読み)しめのうち

精選版 日本国語大辞典 「標の内」の意味・読み・例文・類語

しめ【標】 の 内(うち)

① 神あるいは特定人間が領有するため立入りを禁じている地域の内。神社境内宮中など。
源氏(1001‐14頃)絵合「しめのうちは昔にあらぬ心地して神代のことも今ぞ恋しき」
京都、大阪地方で新年門松、松かざりを取り払う一月一五日までの間をいう。松の内。《季・新年》
※俳諧・紅梅千句(1655)六「をしへはかはる儒道神道〈季吟注連(シメ)のうちは礼儀ただしき花の春〈政信〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「標の内」の意味・読み・例文・類語

しめ‐の‐うち【標の内】

しめ縄の張ってある内側。神社の境内や宮中など、立ち入り禁止の特定の領域内。⇔標のほか
松の内 新年》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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