標の山(読み)ヒョウノヤマ

デジタル大辞泉 「標の山」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐の‐やま〔ヘウ‐〕【標の山】

大嘗祭だいじょうさいのとき、大嘗宮の前に悠紀ゆき主基すき両国役人が立ち並ぶ位置を示すための目印山形に作り、さかき木綿ゆう・日月などの装飾を施したもので、各地祭礼にみられるほこなどの原型とされる。標山しめやま。しるしのやま

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「標の山」の意味・読み・例文・類語

ひょう【標】 の 山(やま)

天皇が即位する大嘗祭(だいじょうさい)の時、大嘗宮の前に悠紀(ゆき)主基(すき)の両国の役人が立ち並ぶ位置を示すための目じるしの榊(さかき)。山の形を作り、木綿(ゆう)や日月などの装飾が施され、大嘗祭の前の卯の日に、斎場から供え物といっしょに運び込まれる。月日の山。ひおのやま。ひのやま。しるしのやま。
※中右記‐寛治元年(1087)一一月一九日「両国引標山、国司等着、小忌行事辨同着之」

しるし【標】 の 山(やま)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android