標準模型(読み)ヒョウジュンモケイ

デジタル大辞泉 「標準模型」の意味・読み・例文・類語

ひょうじゅん‐もけい〔ヘウジユン‐〕【標準模型】

素粒子間にはたらく三つの力(強い相互作用弱い相互作用電磁相互作用)をゲージ不変性に基づいて記述する理論。具体的には量子色力学ワインバーグサラム理論に加え、クオークが3世代(6種類)以上必要であることを示した小林益川理論を組み合わせたものであり、理論と実験結果が極めて高い精度で一致することが確かめられている。標準理論標準モデル。素粒子の標準模型

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百科事典マイペディア 「標準模型」の意味・わかりやすい解説

標準模型【ひょうじゅんもけい】

1972年,小林誠益川敏英によって提出された,CP対称性の破れを説明する模型。小林と益川は,CP対称性の破れが起こるためには6種類のクォークがなければならないことを証明した。この論文が発表されたときには,アップダウンストレンジの3種類のクォークしか発見されていなかったが,その後チャームクォークボトムクォークの2種類が発見され,さらに6番目のトップクォークも1994年に確認され,標準模型はその妥当性に大きな支持を得たことになる。→Bファクトリー

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知恵蔵 「標準模型」の解説

標準模型

標準理論」のページをご覧ください。

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