横本(読み)ヨコホン

デジタル大辞泉 「横本」の意味・読み・例文・類語

よこ‐ほん【横本】

横とじの本。横長本。

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精選版 日本国語大辞典 「横本」の意味・読み・例文・類語

よこ‐ほん【横本】

〘名〙 横とじの本。横に細長くとじた書籍
随筆・異説まちまち(1748)二「今時たまたまに舞本有。拙からぬ手にて文句を書、絵は土佐風の絵也。横本にて書本なり」

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改訂新版 世界大百科事典 「横本」の意味・わかりやすい解説

横本 (よこほん)

書誌学用語。横切本(よこぎりぼん),横綴本(よことじぼん)ともいう。横とじの本で縦に比べて横が長い本を一般にいう。美濃本半紙本をさらに横に二つ切り,または,三つ切りなどにした本の形態をいう。二つ切りを〈二つ切り本〉,三つ切りを〈三つ切り本〉,四つ切りを〈四つ切り本〉という。美濃の二つ切り本を枕本(まくらぼん)ともいい,八文字屋版の浮世草子好色物にはこの形態をとるものがある。役者評判記は多く半紙二つ切り本,名所案内記,道中案内記などには三つ切り本が見られる。横本は懐中するに便利なため,持ち運んで用いる小型実用書にはこの形態をとるものがよく見られる。
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世界大百科事典(旧版)内の横本の言及

【枡型本】より

…料紙を縦に(短尺に沿って)3截して二つ折りにすると枡型本になるが,これを六半(むつはん)本という。また,料紙を横に半截ないし3截して二つ折りにすると横長の本になるが,これを横本といい,横本のうちさらに天地が短いものは枕本という。【竹上 深】。…

※「横本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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