橋下徹(大阪府知事)(読み)はしもととおる(おおさかふちじ)

知恵蔵 「橋下徹(大阪府知事)」の解説

橋下徹(大阪府知事)

はしもと・とおる、大阪府知事、弁護士、橋下総合法律事務所代表、タレント。1969年6月29日東京生まれ。88年大阪府立北野高校卒。第67回全国高校ラグビー全国大会でベスト16進出、高校日本代表候補となる。94年、早稲田大学政治経済学部卒業、司法試験合格。97年弁護士登録、大阪弁護士会に所属。高校の同級生だった妻との間に3男4女がいる。弁護士活動のかたわら、テレビコメンテーターとして、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「スーパーモーニング」(テレビ朝日)、「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)などに出演し、その奔放な発言でたびたび物議を醸す。2007年5月27日、「たかじんのそこまで言って委員会」で、99年に起きた光市母子殺害事件の弁護団を批判懲戒請求を出すことを呼びかけ、その後全国の弁護士会には多数の懲戒請求がなされた。07年9月、弁護団に加わる4人の弁護士が業務を妨害されたとして、損害賠償を求めて提訴。08年10月、広島地裁は橋下に計800万円の支払いを命じる判決を言い渡した(橋下は控訴)。
08年1月に行われた大阪府知事選では、当初テレビ出演との調整がつかないことから、テレビなどで出馬しないと公言していた。しかし、それを翻すかたち立候補表明、自民党府連推薦、公明党府本部支持を受け、次点候補を80万票以上上回る約180万票を得て圧勝し、38歳で現職最年少の知事となる。以後、危機的な赤字を抱える大阪府の財政再建路線を、周囲との衝突を繰り返しながらも突っ走っている。

(朝日新聞出版 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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