朝日日本歴史人物事典 「橋本実梁」の解説
橋本実梁
生年:天保5.4.5(1834.5.13)
幕末維新期の公家(羽林家)。橋本実麗 の子。安政5(1858)年,父実麗に従って,条約勅許に反対する有志堂上88名の「列参」に参加した。文久2(1862)年,国事書記御用を経て国事御用掛に就任(翌年には一時,国事参政加勢に転任)。同3年,柳原光愛と共に,外患祈攘のため勅使として伊勢神宮に参向。滞在中は神宮の警衛態勢を視察するなど,尊攘派として活動したが,同年8月18日の政変後は差控に処せられた。慶応3(1867)年赦免され,王政復古の政変によって参与となり,戊辰戦争にも従軍した。<参考文献>『橋本実梁陣中日記』(日本史籍協会叢書)
(箱石大)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報