機巧(読み)キコウ

デジタル大辞泉 「機巧」の意味・読み・例文・類語

き‐こう〔‐カウ〕【機巧】

巧みな装置。細かい仕組み。からくり
「原子素量の存在、その結合による物質構成―」〈寅彦・ルクレチウスと科学
いろいろと才知をめぐらすこと。「機巧ろうする」

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精選版 日本国語大辞典 「機巧」の意味・読み・例文・類語

き‐こう ‥カウ【機巧】

〘名〙
① じょうずなしかけ。たくみな手法細工工夫。からくり。
国歌八論(1742)歌源「あるは難き題を詠み得たる、あるは連続の機巧なるを喜びて」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「銕械、綱具棉布毛布みな機巧を尽す」 〔後漢書‐張衡伝〕
② いろいろ知恵をはたらかせること。才知をめぐらすこと。巧智
太平記(14C後)三八「機巧(キコウ)は大真に非ず。成る事は微微にして破るる事は大也」 〔江淹雑体詩・孫廷尉綽雑述〕

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普及版 字通 「機巧」の読み・字形・画数・意味

【機巧】きこう(かう)

たくみな装置。しかけ。〔後漢書、張衡伝〕衡、巧を善くし、尤も思ひを天陰陽に致す。~に乃ち陰陽を覈(けんかく)し、の正を妙盡し、渾天儀を作る。

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