機能(読み)きのう

精選版 日本国語大辞典 「機能」の意味・読み・例文・類語

き‐のう【機能】

〘名〙
① (━する) からだや機械組織などの中で、あるものがその働きを十分示すこと。また、そのはたらき。活動できる能力作用
植物小学(1881)〈松村任三訳〉五「植物は独り己れの身材を長大ならしむるの機能あるのみならず」
法律で、機関がその権限内で活動することのできる能力。
[語誌]英語 function訳語として用いられることが多いが、一八八一年の「哲学字彙」には「Function 作用、官能函数(数)」とあり、古くは、「官能」などが多く用いられていた。

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デジタル大辞泉 「機能」の意味・読み・例文・類語

き‐のう【機能】

[名](スル)ある物が本来備えている働き。全体を構成する個々の部分が果たしている固有の役割。また、そうした働きをなすこと。「心臓機能」「言語機能」「正常に機能する」
[類語]性能作用働く

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「機能」の意味・わかりやすい解説

機能
きのう
function

「機能」概念そのものはきわめて曖昧であり,日常語と同じレベルで作用,働きといった意味合いで用いられることさえあるが,社会学ではとりわけ,システムに対して設定されうる「目的」への貢献という観点からみた,システムおよびその諸部分の作用をさす。システムの「目的」とは,システムの存続維持にとって満足されなければならない必要条件であり,「機能的要件」と呼ばれる。

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普及版 字通 「機能」の読み・字形・画数・意味

【機能】きのう

働き。

字通「機」の項目を見る

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