檀ノ浦(読み)だんノうら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「檀ノ浦」の意味・わかりやすい解説

檀ノ浦
だんノうら

香川県中部,高松市北東部の屋島南東にある地区。元暦2(1185)年の源平合戦主戦場となったことで知られる(→屋島の戦い)。安徳天皇の行宮跡,栽培漁業センター,県水産試験場,海水浴場などがある。明治3(1870)年から 1910年頃にかけてつくられた屋島湾の塩田住宅団地,石材団地などに変わった。瀬戸内海国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「檀ノ浦」の意味・わかりやすい解説

檀ノ浦
だんのうら

香川県高松市北東部、屋島(やしま)東麓(ろく)にある源平合戦古戦場。1183年(寿永2)木曽義仲(きそよしなか)に京都を追われた平家は、翌年一ノ谷の合戦にも敗れ、当時は島であった屋島に陣を構えた。1185年(文治1)源義経(よしつね)の軍に急襲され、平家軍はさらに西海敗走。義経の身代りとなって平教経(のりつね)に討たれたという佐藤継信(つぐのぶ)の墓、その継信の首を取ろうとして継信の弟に殺されてしまった菊王丸の墓、平家の陣所があったと伝えられる安徳(あんとく)天皇社などが残る。

新見 治]

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