櫟本(読み)いちのもと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「櫟本」の意味・わかりやすい解説

櫟本
いちのもと

奈良県北部、天理市の一地区。旧櫟本町。古代の櫟本荘(しょう)。天理市の中心地丹波市(たんばいち)の北に続く上(かみ)街道の街村として発達名阪国道が通じ、西名阪自動車道に接続している。また、JR桜井線櫟本駅がある。本殿が国の重要文化財である和爾下(わにした)神社や、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の墳墓と伝えられる歌塚がある。また、和爾下神社北方には櫟本高塚公園がある。

[菊地一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の櫟本の言及

【天理[市]】より

…奈良県北部の市。奈良盆地を南北に貫く古道の一つ,上ッ道(上街道)に沿って市場町の櫟本(いちのもと)と丹波市(たんばいち),織田氏1万石の陣屋町であった柳本が町場を形成してきたが,1954年この3町と二階堂,朝和,福住の3村が合体して市制を施行した。人口7万4188(1995)。…

※「櫟本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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