歌舞伎堂艶鏡(読み)かぶきどう・えんきょう

朝日日本歴史人物事典 「歌舞伎堂艶鏡」の解説

歌舞伎堂艶鏡

没年:享和3.9.20(1803.11.4)
生年寛延2(1749)
江戸後期の浮世絵師歌舞伎狂言の作者,2代目中村重助の画名ともされる。寛政8(1796)年の数カ月間しか作品を発表しておらず,現在7点の役者似顔絵が遺されるのみである。大判の似顔大首絵はいずれも東洲斎写楽の影響を受けているが,いくぶん温和な顔立ち特色がうかがえる。<参考文献>落合直成「艶鏡問題について」(『浮世絵研究』17号)

(内藤正人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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