歓伯(読み)かんぱく

精選版 日本国語大辞典 「歓伯」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぱく クヮン‥【歓伯】

〘名〙 (「かんばく」とも) 酒の異称
※本朝文粋(1060頃)九・於鴻臚館餞北客詩序〈大江朝綱〉「若非詩媒而寛愁緒。携歓伯而緩悲端」 〔易林‐遯卦・未済〕

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普及版 字通 「歓伯」の読み・字形・画数・意味

【歓伯】かんはく

酒の異名

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世界大百科事典(旧版)内の歓伯の言及

【酒】より

…〈酒は百薬の長〉とは《漢書》食貨志にみえることばであるが,酒はなによりも憂いを忘れさせてくれる妙薬として〈忘憂〉の異名が存在した。また貴賤(きせん)賢愚の別なく無上のよろこびとするところから〈歓伯〉の異名が存在した。 殷(いん)の(ちゆう)王が〈酒池肉林〉の遊びにふけって国を滅ぼすにいたったことは史上に名だかいが,《書経》酒誥(しゆこう)篇には周公の言葉として,殷の遺民のなかに酒をたしなむものが多いのは紂王の感化によるものだとのべ,酒は祭祀にだけ用い,ふだんに飲んではならぬと戒めている。…

※「歓伯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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