武威郡(読み)ぶいぐん(英語表記)Wu-wei-jun; Wu-wei-chün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「武威郡」の意味・わかりやすい解説

武威郡
ぶいぐん
Wu-wei-jun; Wu-wei-chün

中国,前漢の宣帝時代初めに置かれた郡。河西四郡の一つ。今日の甘粛省ウーウェイ(武威)市にあたる姑臧 (こぞう) を郡の治所としていた。シルクロードを通る物資交易場として栄えた。

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世界大百科事典(旧版)内の武威郡の言及

【河西四郡】より

…河西とは中国甘粛省の黄河から西,祁連(きれん)山脈の北側にそった狭長な地域である。俗に河西回廊といわれ,砂漠の中にオアシスが点在してシルクロードの東端を形成する。漢の武帝はここを占拠していた匈奴を撃退し,東西貿易路を確保した。前1世紀のころそこに酒泉,張掖,敦煌,武威の4郡が前後して設置された。4郡の中心をなすオアシス都市は今日もなおその生命を維持している。【日比野 丈夫】…

※「武威郡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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