武断(読み)ぶだん

精選版 日本国語大辞典 「武断」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐だん【武断】

〘名〙
武力をもって民を処断すること。兵力背景として政務を断行すること。
※徂徠集(1735‐40)二三・与藪震菴「且吾邦数百年来、一切武断、而文儒之職、備顧問応対而已」 〔史記‐平準書索隠〕
② おしつけて事を行なうこと。武力によって事を行なうこと。
③ 勢いよく断行すること。きっぱりと断行すること。
※唱歌・元寇(1892)〈永井建子〉「正義武断の名 一喝して世に示す」

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デジタル大辞泉 「武断」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐だん【武断】

武力をもって政治を行うこと。物事を力で処理すること。⇔文治ぶんち

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普及版 字通 「武断」の読み・字形・画数・意味

【武断】ぶだん

武力で一挙に処断する。〔史記、平準書〕(あみ)にして民富み、役財驕(けういつ)す。或いは豪黨の徒をし、以て曲に武斷するに至る。

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