武田祐吉(読み)タケダユウキチ

デジタル大辞泉 「武田祐吉」の意味・読み・例文・類語

たけだ‐ゆうきち〔‐イウキチ〕【武田祐吉】

[1886~1958]国文学者。東京の生まれ。厳密な文献学的方法に基づいて万葉集などの上代文学研究多く校訂考証を行った。著「上代国文学の研究」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「武田祐吉」の意味・読み・例文・類語

たけだ‐ゆうきち【武田祐吉】

国文学者。文博。東京出身。国学院大学卒業。国学院大学教授。上代文学を専攻、文献学的方法に基づき、「万葉集」などの校訂、考証に努めた。著作「上代国文学の研究」など。明治一九~昭和三三年(一八八六‐一九五八

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「武田祐吉」の意味・わかりやすい解説

武田祐吉
たけだゆうきち
(1886―1958)

国文学者。東京生まれ。1913年(大正2)国学院大学国文科卒業。のち同大学教授、文学部長。文学博士。厳しい文献学的方法に基づく堅実な学風新見に富む研究により、国文学とくに上代国文学研究の発展に多大の寄与をなした。共編の『校本万葉集』(1923)のほか、『上代国文学の研究』(1921)、『万葉集全註釈』全16冊(1948~51)、『古事記説話群の研究』(1954)など著書多数。49年(昭和24)日本学士院賞受賞。『魚服集』(1938)などの歌集もある。

[遠藤 宏]

『『武田祐吉著作集』全八巻(1973~75・角川書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「武田祐吉」の意味・わかりやすい解説

武田祐吉
たけだゆうきち

[生]1886.5.5. 東京
[没]1958.3.29. 東京
国文学者。文学博士。 1913年國學院大學国文科卒業。 1926年同大学教授。佐佐木信綱らと『校本万葉集』 (1924~25) の編纂を行なうなど,『万葉集』を中心とする上代文学の研究に多大の業績を残した。主著『古事記研究帝紀攷』 (1944) ,『万葉集校訂の研究』 (1949,学士院賞) ,『古事記説話群の研究』 (1954) ,『増訂万葉集全註釈』 (1956~57) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「武田祐吉」の解説

武田祐吉 たけだ-ゆうきち

1886-1958 大正-昭和時代の国文学者。
明治19年5月5日生まれ。大正5年から東京帝大の佐佐木信綱のもとで「万葉集」校訂にあたり,「校本万葉集」を刊行。15年国学院大教授。「万葉集」を中心とした上代文学の文献学的研究をすすめ,昭和25年学士院賞。昭和33年3月29日死去。71歳。東京出身。国学院大卒。著作に「万葉集全註釈」「上代国文学の研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android