武豊(読み)たけとよ

改訂新版 世界大百科事典 「武豊」の意味・わかりやすい解説

武豊[町] (たけとよ)

愛知県南部,知多郡の町。人口4万2408(2010)。知多半島中央部に位置し,東は衣浦(きぬうら)湾に臨み,西部は標高100m以下の第三紀の丘陵地となる。1886年国鉄武豊線が開通,99年武豊港が貿易港に指定され,中心地武豊は東海道本線敷設の資材輸送基地,中国からのダイズ綿花の陸揚地として繁栄した。1907年の名古屋港開港以後は衰えたが,第2次大戦後衣浦港の一部となり,埋立地の造成も進んで鉄鋼,化学,窯業などの重化学工業を中心とした臨海工業地域へと発展した。地場産業の醸造業や綿織物業も行われる。農業は富貴地区を中心に米作や野菜,果樹の栽培が盛ん。JR武豊線のほか,名鉄河和線・知多新線,国道247号線,知多中央道が通じるなど交通の便がよく,半田市をはじめ近隣の市町への通勤・通学者が多い。
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知恵蔵mini 「武豊」の解説

武豊

日本中央競馬会(JRA)所属騎手。1969年3月15日、京都府生まれ滋賀県出身。170センチ、50キロ。84年にJRA競馬学校へ入学し、87年3月1日、騎手デビュー。88年、JRAのG1初勝利。89年には初めてJRAリーディングジョッキーとなった。91年、海外初重賞勝利を挙げ、94年にはJRAの日本人騎手として初の海外G1ジョッキーとなった。95年、史上最速・最年少(26歳4ヶ月)で通算1000勝達成。98年、日本調教馬初の海外G1制覇を飾る。2002年に史上最速・最年少(33歳6ヶ月)での通算2000勝と、JRA新記録(世界タイ記録)となる1日8勝を達成。03年~05年には3年連続200勝を挙げた。07年、通算2944勝でJRA最多記録を更新し、11月には3000勝を達成。13年1月、JRA史上初の通算3500勝を挙げ、同年11月にはG1通算100勝を記録。15年10月3日には、JRA史上初の重賞300勝を達成した。

(2015-10-6)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「武豊」の解説

武豊 たけ-ゆたか

1969- 昭和後期-平成時代の騎手。
昭和44年3月15日生まれ。騎手として1163勝をあげた父武邦彦にあこがれ,昭和62年デビュー。翌年菊花賞(スーパークリーク騎乗)で史上最年少のクラシック制覇。平成元年春秋と2年春の天皇賞で3連覇。5年史上最短で日本中央競馬会(JRA)700勝。10年日本ダービーで優勝し,8大レースすべてを制覇。同年フランスGI優勝。11年日本ダービー連覇。17年史上初の重賞200勝を,19年JRA3000勝を,25年には3500勝を達成する。京都府出身。

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百科事典マイペディア 「武豊」の意味・わかりやすい解説

武豊【たけゆたか】

競馬騎手。京都市生れ。父邦彦は現役時代に1163勝をあげた騎手。滋賀県の栗東中学卒業と同時に日本中央競馬会競馬学校入学。1987年3月にデビュー。同年,新人最多勝記録の69勝をマークする。続いて1988年には史上最年少クラシック制覇,最年少最多勝(113勝)などの記録を残し,競馬ファン層を拡大した。また1996年通算1100勝をあげ,史上最年少記録を塗りかえた。

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