殺害(読み)さつがい

精選版 日本国語大辞典 「殺害」の意味・読み・例文・類語

さつ‐がい【殺害】

〘名〙 人を殺すこと。→せつがい
機械(1930)〈横光利一〉「見て了った以上は殺害することも出来ない限り見られ損になるだけで」
[語誌]古本節用集の類では「せつがい」と読まれており、明治期の辞書にも「せつがい」の項しかなく、「さつがい」の見出しが見られるのは大正期以降である。

せつ‐がい【殺害】

〘名〙 (「せつ」は「殺」の呉音) 人を殺すこと。さつがい。せちがい。
※律(718)職制「情理切害者斬」
読本英草紙(1749)四「義氏を殺害(セツガイ)して人民の助とせんと」

せち‐がい【殺害】

※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「唯繋縛と殺害(セチガイ)と瞋諍とのみ有りて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「殺害」の意味・読み・例文・類語

さつ‐がい【殺害】

[名](スル)《古くは「せつがい」》人を殺すこと。「要人殺害する」
[類語]殺人他殺人殺し

せつ‐がい【殺害】

[名](スル)さつがい(殺害)」に同じ。
「英人二名を―し」〈染崎延房・近世紀聞〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「殺害」の読み・字形・画数・意味

【殺害】さつがい

殺す。〔後漢書卓伝〕(韓)等、稍(やうやく)利を爭ひ、(こもごも)相ひし、其の部曲、竝びに各乖(ぶんくわい)す。

字通「殺」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android