精選版 日本国語大辞典 「殿中」の意味・読み・例文・類語
でん‐ちゅう【殿中】
〘名〙
※続日本紀‐延暦九年(790)七月辛巳「宜三従レ今始近二侍殿中一」 〔漢書‐文帝紀〕
② 「でんちゅうばおり(殿中羽織)」の略。旗本奴がよく着用したことから、奴風俗をいったり、それに由来したはやしことば「殿中じゃ張肱(はりひじ)じゃ」などの形でも多く用いられた。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「殿中をかぶりあわれなぼてゐふり」
でん‐ち【殿中】
〘名〙 (「でんちゅう」の変化した語) 「でんちばおり(殿中羽織)」の略。〔俳諧・季寄新題集(1848)〕
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