毒気(読み)ドクケ

デジタル大辞泉 「毒気」の意味・読み・例文・類語

どく‐け【毒気】

毒の成分。毒を含んだ気。どっき。
人の気持ちをひどく傷つけるような雰囲気。また、悪気。「毒気を含んだ言葉
[類語]猛毒有毒毒素毒性毒物毒薬劇薬

どっ‐き〔ドク‐〕【毒気】

毒性のある気体
どくけ(毒気)」に同じ。
「冷笑したが、しかし昨夜程の―はなかった」〈二葉亭其面影

どっ‐け〔ドク‐〕【毒気】

どくけ(毒気)

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精選版 日本国語大辞典 「毒気」の意味・読み・例文・類語

どっ‐き ドク‥【毒気】

〘名〙
① 毒を含んだ気。毒となる気。どっけ。
性霊集‐八(1079)和尚奉為祈皇帝転読大般若経願文「不用柳枝、毒気殄滅」
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)九「忽熄(たちまちきへ)たる火炎の毒気(ドクキ)」 〔荊楚歳時記
② 人の気持をひどく害するような心、または様子。わるぎ。どっけ。
草枕(1906)〈夏目漱石〉一〇「毒気のある、恐ろし味を帯びた調子である」

どっ‐け ドク‥【毒気】

〘名〙
① =どっき(毒気)①〔文明本節用集(室町中)〕
仮名草子智恵鑑(1660)五「うみをおそくいださば、毒気(ドクケ)うちへくさりいりて大事となるべし」
※血(1927)〈岡田三郎〉「そんなユモラスな髭を持った口元微笑を含みながら、しかしそれとはあべこべに、一流の毒気(ドクケ)ある憤慨を述べてゐた」

どく‐け【毒気】

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普及版 字通 「毒気」の読み・字形・画数・意味

【毒気】どくき

毒となるものを発散する。悪気。〔楚歳時記〕(五月五日)(よもぎ)をり、以て人(の形)と爲し、門の上に懸け、以て毒氣を禳(はら)ふ。

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