毛利梅園(読み)もうり・ばいえん

朝日日本歴史人物事典 「毛利梅園」の解説

毛利梅園

没年嘉永4.8.7(1851.9.2)
生年:寛政10(1798)
江戸後期の博物家。名は元寿,号は梅園,楳園,写生斎,写真斎,攅華園など。江戸築地に旗本の子として生まれ,長じて鶏声ケ窪(文京区白山)に住み,御書院番を勤めた。20歳代から博物学に関心を抱き,『梅園草木花譜』『梅園禽譜』『梅園魚譜』『梅園介譜』『梅園虫譜』などに正確で美麗スケッチを数多く残した。他人の絵の模写が多い江戸時代博物図譜のなかで,大半が実写であるのが特色。江戸の動植物相を知る好資料でもある。当時の博物家との交流が少なかったのか,名が知られたのは明治以降。ほかに父元苗との共著『皇代系譜』がある。

(磯野直秀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「毛利梅園」の解説

毛利梅園 もうり-ばいえん

1798-1851 江戸時代後期の博物家。
寛政10年生まれ。幕臣で書院番をつとめた。「梅園草木花譜」「梅園介譜」のほか,鳥,魚,菌類などの正確な写生図譜をのこした。嘉永(かえい)4年8月7日死去。54歳。名は元寿。別号に攅華園,写生斎など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「毛利梅園」の解説

毛利梅園 (もうりばいえん)

生年月日:1815年7月21日
江戸時代末期の博物家
1882年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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