毛衣(読み)ケゴロモ

デジタル大辞泉 「毛衣」の意味・読み・例文・類語

け‐ごろも【毛衣/×裘】

毛皮で作った防寒用衣服。かわごろも。 冬》「―を脱げば真肌のあらはなり/虚子
鳥の羽毛で作った衣服。羽衣うい

もう‐い【毛衣】

哺乳動物体表をおおう毛の全体をいう語。
毛皮でつくった衣服。けごろも。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毛衣」の意味・読み・例文・類語

もう‐い【毛衣】

〘名〙
① 哺乳動物の体表をおおう毛の総称下毛とそれをおおう上毛からなり、下毛は軟毛、上毛は粗毛。種々の色彩・模様があり、体表の保護・防寒・防暑など種々の機能を果たす。また、換毛が一定時期に起こり、夏毛・冬毛などに更新される。人・クジラゾウなどでは退化している。
② 動物の毛皮で作った衣服。けごろも。
読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺「布帽毛衣曳珮璫双双繊手繍鴛鴦」 〔白居易西涼伎
③ 鳥の羽毛。鳥の羽。けごろも。〔漢書五行志

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「毛衣」の読み・字形・画数・意味

【毛衣】もう(まう)い

鳥の羽。獣の毛。また、人の外貌。清・顧炎武〔路舎人、太湖東山に客居すること三十年、此れを寄せて柬(かん)に代ふ〕詩 翡(ひすい)、年深くして、侶(はんりよ)稀なり 霜、憔悴して、毛衣を減ず

字通「毛」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android