毯代(読み)タンダイ

デジタル大辞泉 「毯代」の意味・読み・例文・類語

たん‐だい【×毯代】

布帛ふはくを染めて毛氈もうせん代用とした敷物宮中床子しょうじ倚子いしの下に敷いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毯代」の意味・読み・例文・類語

たん‐だい【毯代】

〘名〙 布帛(ふはく)を染めて毯(たん)の代用とした敷物。床子(しょうじ)倚子(いし)などの下に敷いた。
延喜式(927)四〇「布画毯代(たんたい)一領

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毯代」の意味・わかりやすい解説

毯代
たんだい

古代の敷物。毯とは、けむしろ、毛氈(もうせん)の意で、色糸を交織にして文様を出す毛織物のことであるが、原料が入手難のため、布帛(ふはく)で代用したのがこの毯代である。錦(にしき)、綾(あや)、刺しゅう、染めなどで華やかな文様を施し、倚子(いし)や床子(しょうじ)の下に敷いたり、通路として筵道(えんどう)の上に使用したりした。『江家次第(ごうけしだい)』『西宮記(さいぐうき)』などにその使用例がみられる。

[山内まみ]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android