民営化(読み)ミンエイカ

デジタル大辞泉 「民営化」の意味・読み・例文・類語

みんえい‐か〔‐クワ〕【民営化】

[名](スル)国や地方公共団体が経営する企業・特殊法人などを民間会社や特殊会社にすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民営化」の意味・わかりやすい解説

民営化
みんえいか

国および公企業の事業を民間経営に移管すること。財政赤字圧縮累積債務の解消,事業効率の向上,サービス改善,民業圧迫の解消など,さまざまな目的のもとで民営化が行われている。 1982年に第2次臨時行政調査会から3公社の分割・民営化の提案がなされ,これに基づいて 85年に日本電信電話公社は日本電信電話株式会社 NTTとなり,日本専売公社は日本たばこ産業株式会社 JTとなった。日本国有鉄道は 87年に分割・民営化され JR各社となり,同年,日本航空も民間会社となった。このような民営化の動きは世界各国でみられ,ヨーロッパ各国では財政赤字の削減民間活力への期待などを求めて,通信分野やエネルギー,鉄鋼業などの基幹産業を民営化している。また,共産主義を標榜していた国々のなかには,計画経済の限界から市場経済への移行に踏切る国も多く,国営企業の民営化が推し進められている。

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