民衆芸術(読み)みんしゅうげいじゅつ

精選版 日本国語大辞典 「民衆芸術」の意味・読み・例文・類語

みんしゅう‐げいじゅつ【民衆芸術】

〘名〙
① 広く民衆の間に行なわれる芸術
大多数の民衆の教化のために作られた芸術。
③ 一般民衆の手によって作られた芸術。
人間性階級意識に目ざめた民衆の生命高揚をうたった芸術。大正初期に大杉栄、加藤一夫らによって唱えられた。
※民衆芸術の意義及び価値(1916)〈本間久雄〉一「所謂民衆芸術といふことが最近心ある人々の注目を牽くやうになって来た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「民衆芸術」の意味・読み・例文・類語

みんしゅう‐げいじゅつ【民衆芸術】

民衆が作り出す、また、民衆のための芸術。日本では大正中期、大杉栄らによって論じられ、詩壇では白鳥省吾らの民衆詩派台頭プロレタリア文学先駆となった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android