気が抜ける(読み)きがぬける

精選版 日本国語大辞典 「気が抜ける」の意味・読み・例文・類語

き【気】 が 抜(ぬ)ける

① 魂が体から抜ける。ぼんやりする。正気(しょうき)を失う。
浄瑠璃大内裏大友真鳥(1725)四「ハテとでも無い、きつう吾御寮は気(キ)が抜(ヌ)けた」
② (腰をおられて)やる気がなくなる。拍子ぬけがする。
本来の香り、匂い、味などがなくなる。多く、ビールウイスキーなどの酒類サイダーなどについて用いられる。
野分(1907)〈夏目漱石〉三「先生宵越麦酒の如く気(キ)の抜(ヌ)けた顔をしてゐるので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「気が抜ける」の意味・読み・例文・類語

・ける

気持ちの張りがなくなる。「試験が終わって―・ける」
飲み物などの風味がなくなる。「―・けたビール」
[類語]くじけるへこたれるおじける参る屈する砕ける負けるめげるくずおれる気を落とす張り合いが抜ける力を落とす肩を落とす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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