デジタル大辞泉
「気障」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
き‐ざ【気障】
① 気にかかること。心配なこと。また、そのものやそのさま。
※
洒落本・魂胆惣勘定(1754)上「きざとは心がかりなることなり」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「
正真の化ものが自己達より先へ顕はれて居るのぢゃアねへかと思ふから、些と気障
(キザ)なところが有らアな」
② 不快な感じを起こさせること。また、そのものやそのさま。
※洒落本・
傾城買二筋道(1798)夏の床「あれきさな、また人のかほをみて、わる口をいおふとおもって」
③ 服装、
態度、
言葉などが気取っていていやみであること。また、そのさま。
※それから(1909)〈
夏目漱石〉六「思はせ振りの、涙や、
煩悶や、
真面目や、
熱誠ほど気障
(キザ)なものはない」
きざ‐が・る
〘他ラ四〙
き‐ざわり ‥ざはり【気障】
〘名〙 (形動)
① 気になること。気がかり。きざ。〔文明本節用集(室町中)〕
※歌舞伎・恋闇鵜飼燎(1886)八幕「是で死んでも気障(キザハ)りなく」
② 不快に感ずること。いやみのあること。また、そのさま。きざ。
※洒落本・
辰巳婦言(1798)四つ明の部「爰の比よく紋を見ねヱ、すこしきざはりだの」
※
小公子(1890‐92)〈若松賤子訳〉一〇「人の気障
(キザハ)りには必ずならん奴だ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報