水も漏らさぬ(読み)みずももらさぬ

精選版 日本国語大辞典 「水も漏らさぬ」の意味・読み・例文・類語

みず【水】 も 漏(も)らさぬ

① すきまなく敵をとり囲むさま。また、警戒防御用意などがきわめて厳重なさま。転じて、容姿態度などつけいるすきがなく、見事なさま。
不在地主(1929)〈小林多喜二〉六「中々それも一寸見は分らないやうにやるんだから危いんだ。━水も洩らさない」
② きわめて親しい仲の形容
伊勢物語(10C前)二八「などてかく逢ふごかたみになりにけん水もらさじと結びしものを」

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デジタル大辞泉 「水も漏らさぬ」の意味・読み・例文・類語

みずらさぬ

警戒・防御などが厳重で完全なさま。「水も漏らさぬ警備
非常に親しいさま。「水も漏らさぬ仲」
[類語]万全完全完璧十全完全無欠満点大丈夫両全金甌きんおう無欠百パーセントパーフェクト全くまった文句なし無傷間然かんぜんする所がない非の打ち所がない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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