水塚(読み)みずつか

精選版 日本国語大辞典 「水塚」の意味・読み・例文・類語

みず‐つか みづ‥【水塚】

〘名〙 洪水の時、浸水を防ぐために、屋敷内一部または農家周囲に築く土手。みづか。
俳諧焦尾琴(1701)雅「水塚に子はやすかたよ後の月〈行露〉」

み‐づか【水塚】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の水塚の言及

【利根川】より

…特に,新たに利根川との合流点となった北川辺,渡良瀬川下流地域,小貝川下流地域,印旛沼や霞ヶ浦の結合地域は破堤による洪水の数がたいへん増加した。このため,この地域の民家は洪水に対して自己防衛をせまられ,小高い自然堤防上に集落を置いたり,さらに高く盛土をして,水塚(みつか)と称する洪水用の家屋をつくったりした。
[治水]
 利根川の洪水は,破堤あるいははんらん地点のみの水害だけでなく,中流地域の規模の大きな洪水は江戸(東京)にまで及ぶ水害となるため,利根川の治水は江戸時代においても,現代においても,非常に重要な意味をもつ。…

※「水塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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